1月の給食紹介



◯1月8日(水)ご飯・牛乳・ハンバーグのてり煮・チンゲン菜の中華炒め・ワンタンスープ・奈良のはちみつ大豆
今日から3学期の給食が始まりました。1月のめあては「学校給食の歴史を知ろう」です。日本の学校給食は、明治22年山形県鶴岡町の忠愛小学校で始まり、全国へ広がりました。初めての給食は、弁当を持ってくることができない子どもたちのために出された「おにぎり・さけの塩焼き・漬物」でした。当初は栄養補給が目的だった学校給食は、今では「食育」として、みなさんに食べ物や料理に関する知識や、選択する能力を高めるものとしても重要な役割となっています。献立の内容も、時代によって変わっています。調べてみても面白いですよ。
◯1月9日(木)減量パン・牛乳・なめこのかき揚げ・あんかけうどん・いちごとりんごのジャム
今日は、「なめこのかき揚げ」の話をします。なめこは、日本で生まれたきのこの仲間で、ケヤキやブナなどの木に生えていたものを食用としていました。現在みなさんが目にするなめこのほとんどは、人の手によって育てられたものです。なめこの名前は、独特のぬめりから「滑らっ子」となり、そこから「なめこ」といわれるようになりました。なめこのぬめりには、おなかの掃除をしてくれる食物せんいがたくさん含まれています。今日はかき揚げに入れ、一つ一つカラッと揚げています。
◯1月10日(金)ご飯・牛乳・炒り鶏・きんとん・奈良の雑煮

今日は、「正月料理」の話をします。正月料理は新しい年を迎える時に食べるお祝い料理です。おせち料理のきんとんは「お金に苦労しないように」という願いが込められています。奈良の雑煮は白みそ味で、丸いもちや祝大根・金時にんじん・里いもなどを使います。丸いもちには「丸く円満に一年をすごせますように」という願いが込められています。奈良の雑煮は食べ方に特徴があり、雑煮からもちを取り出し、きな粉をつけていただきます。
◯1月14日(火)パン・牛乳・豚肉のバーベキューソース・ほうれん草のソテー・コーンポタージュ
今日は、「ほうれん草」の話をします。ほうれん草は秋から冬が旬の緑黄色野菜の一つで、寒くなると緑色が濃くなり、おいしくなります。また、ビタミンCの量も夏のほうれん草の3倍になります。他にも血を作るもとになる鉄分や、骨や歯を作るカルシウムも多く含まれています。今日は、ほうれん草をベーコン・キャベツ・にんじんと一緒にソテーにしました。かぜをひきやすい季節になってきたので、栄養たっぷりのほうれん草を食べて、健康な体をつくりましょう。
◯1月15日(水)ご飯・牛乳・大根カレー・ごぼうサラダ・ヨーグルト
今日は、「大根」の話をします。大根にはたくさん種類があり、桜島大根や祝大根・守口大根・はつか大根などがあります。種類や部分によって、味や料理の仕方が違います。大根の葉に近い上の部分は甘く、先の細い部分にいくほど辛味が増します。大根は冬が旬の野菜で、おでんや豚汁などの和食に使うことが多いですが、今日はカレーに使っています。
◯1月16日(木)パン・牛乳・コーンしゅうまい・チャプチェ・かきたまスープ・ココアリキッド
今日は、「卵」の話をします。卵は昔、漢方の薬として利用されていました。江戸時代から食事として食べられるようになりましたが、庶民には高価で手の届かない食べ物でした。その後、明治時代になるとたくさん出回るようになり、家庭でも食べられるようになりました。卵には体を作るたんぱく質と貧血を予防する鉄分、体の調子を整えるビタミンもたくさん含まれています。今日はかきたまスープです。でんぷんを入れてから、溶いた卵を入れることでふわふわに仕上げています。
◯1月17日(金)ご飯・牛乳・ソースカツ丼・ボイルキャベツ・こしね汁・梨ゼリー

毎月19日は、食育の日です。1月は群馬県の郷土料理が登場します。群馬県は豚肉の名産地であり、「トンカツ」や「カツカレー」など豚肉料理が好まれています。今日はソースにカツをくぐらせ、ご飯の上にのせてソースカツ丼にしていただきましょう。また、こしね汁は富岡市の特産物である、こんにゃく・しいたけ・ねぎを使った汁物です。こんにゃくの「こ」、しいたけの「し」、ねぎの「ね」で、「こしね汁」と名付けられました。
◯1月20日(月)ご飯・牛乳・だしまき卵・おひたし・呉汁
今日は、「おひたし」の話をします。和食の定番のおかずと言われる「おひたし」には、二つの作り方があります。一つ目は、その名前のとおり、ゆでた野菜をだし汁と調味料を合わせた液に浸して、味をつける方法です。二つ目は、ゆでた野菜の水気をしっかりしぼり、しょうゆを和えたり、かけたりして食べる方法です。給食は、二つ目の方法で作っています。いろいろな野菜で手軽に作れるので、野菜をたっぷり食べたい時にぴったりの料理です。
◯1月21日(火)パン・牛乳・ポトフ・フルーツクリーム・棒ソーセージ
今日は、「ポトフ」の話をします。ポトフはフランスの家庭料理の一つです。「ポー」は鍋やつぼ、「フ」は火を表し、「火にかけた鍋」という意味があります。ポトフは日本のおでんのような料理のことで、大きめに切った肉や野菜をコンソメスープで煮込みます。今日のポトフには、かぶが入っています。かぶは、生でもみずみずしくておいしいですが、煮たり、焼いたり、そして漬物にしても食感や甘味が変化してまた違った楽しみ方ができます。
◯1月22日(水)ご飯・牛乳・白身魚フライ・大根のべっこう煮・じゃがいものみそ汁・きんかん
今日は、「きんかん」の話をします。きんかんは、みかんの仲間で、その中でも大きさが一番小さいと言われています。きんかんの旬は1月下旬から3月で、宮崎県や鹿児島県・熊本県・和歌山県などの暖かい地域で多く作られています。他のみかんの仲間と違うところは、皮も食べられるということです。皮には少し苦味がありますが、この苦味にはせきを止めたり、のどの痛みをおさえたりする働きがあります。
◯1月23日(木)パン・牛乳・奈良大豆のポークビーンズ・コールスローサラダ
今日は、「奈良大豆のポークビーンズ」の話をします。ポークビーンズは、アメリカの家庭料理の一つです。豚肉と豆をトマトなどで煮込んだ料理です。今日のポークビーンズには奈良県産の大豆、サチユタカを使っています。サチユタカは、豆の大きさが大きいのが特徴です。奈良県では、桜井市や田原本町などで多く栽培されており、7月ごろに種がまかれ、夏の間に成長します。その後、葉や枝が黄色くなり、完全に乾燥した11月ごろに収穫されます。
◯1月24日(金)ご飯・牛乳・にしんのかんろ煮・奈良漬きんぴら・大和茶すいとん

今日は、「奈良漬きんぴら」の話をします。昔から、奈良県は日本酒造りがさかんでした。その製造途中でおいしい「酒かす」ができ、その酒かすを使って、野菜や果物を漬けたのが奈良県の伝統的な漬物「奈良漬」です。今日は奈良県産の金ごまも入った「奈良漬きんぴら」です。また、すいとん汁には、奈良県の大和高原を中心に作られている大和茶を、生地に練り込んだすいとんが入っています。そして、1月24日から30日までは、全国学校給食週間です。全国学校給食週間には、奈良県の郷土料理や地場産物を多く取り入れています。みなさんが住んでいる奈良県の料理や食べ物を探してみてくださいね。
◯1月27日(月)ご飯・さばの梅煮・高野の粉の煮物・豚汁

今日は、「古都ならの日」です。奈良市で作られたお米をよりおいしく味わうために、地場産物や郷土料理を取り入れた献立が登場します。さばの梅煮には、奈良県産の梅干しをペーストにしたものを使っています。さばは梅と一緒に煮込むことで、独特の生ぐさみが消え、やわらかく食べやすくなります。また、「高野の粉」とは、高野豆腐を作る時に出る細かい粉のことです。今日は高野の粉を使った煮物です。
◯1月28日(火)パン・牛乳・豆腐ナゲット・大和まなのソテー・奈良の酒かすクリームシチュー
今日は、「奈良の酒かす」の話をします。奈良県は、酒の発祥地です。酒を造る時には、たくさんの酒かすができます。特にこれからの時期は、秋にとれた米から作られた酒が出回る時期で、酒かすも出回ります。今日は奈良市で作られた酒かすをシチューに入れました。また、大和まなは、日本で一番古い野菜の一つで、「大和の伝統野菜」として奈良県で栽培されてきました。葉は、大根の葉に似たギザギザの形で、やわらかく甘味の中にほんのりと苦味があるのが特徴です。
◯1月29日(水)ご飯・牛乳・かしわのすき焼き・ちりめんたくあん・アセロラミルクゼリー
今日は、「かしわのすき焼き」の話をします。かしわのすき焼きは、奈良県の郷土料理です。郷土料理とは、その地域でとれた食べ物を使い、古くから受け継がれた方法で作られた料理のことです。日本の鶏は羽の色が茶色く、色づいた柏の葉っぱに似ていることから関西地方では「鶏肉」を「かしわ」と呼ぶようになりました。奈良のかしわのすき焼きは、鶏肉と野菜を使って甘辛く炊いています。
◯1月30日(木)パン・牛乳・チキンメンチカツ・ボイルサラダ・コンソメスープ・チョコクリーム
今日は、「チキンメンチカツ」の話をします。メンチカツは、日本で生まれた洋食料理の一つです。ひき肉に、みじん切りのたまねぎ・塩コショウなどを混ぜて練り合わせ、丸く成形し、衣をつけて油で揚げた料理です。今日は、鶏肉を使った「チキンメンチカツ」です。また、コンソメスープはフランス料理の一つで、澄んだスープのことです。大きな鍋で肉や野菜を煮ることで、うま味がたくさん出ます。
◯1月31日(金)ご飯・牛乳・デジカルビ・わかめスープ・魚ふりかけ
今日は、「デジカルビ」の話をします。デジカルビは、韓国の家庭料理で、「デジ」は豚肉、「カルビ」はあばら骨を表わし、骨のまわりの肉を食べる豚肉料理という意味があります。給食の「デジカルビ」は、豚肉と韓国のもち「トッポギ」やキャベツ・玉ねぎ・にんじん・にら・白菜キムチなどの野菜を、甘辛いみそ「コチジャン」で味つけしています。