12月の献立
12月15日(月)
ご飯・牛乳・豚肉のしょうが炒め・奈良のっぺ・にゅうめん
今日は、奈良県の郷土料理「奈良のっぺ」の話をします。毎年12月17日には、「春日若宮おん祭」が行われます。一年の最後の祭ともいわれ、平安時代に、農作物が収穫できなかったり、病気が流行ったりして多くの人が苦しんだことから、神様に収穫や健康をお祈りしたのが「おん祭」の始まりです。奈良市の餅飯殿町にある大宿所では、祭のために集まった大和士に「奈良のっぺ」をふるまったとされ、今も奈良県では祭の日に「奈良のっぺ」を食べる習慣が続いています。奈良県の郷土料理、奈良のっぺを味わっていただきましょう。
12月12日(金)
ご飯・牛乳・タレカツ丼・キャベツのごま炒め・じゃがいものみそ汁
今日は、「タレカツ丼」の話をします。タレカツ丼は、新潟県を代表する料理です。新潟県新潟市は昔から港町として栄え、外国との交流があったため、洋食文化が広まりました。そこで誕生したのがタレカツ丼です。砂糖やしょう油などで作った甘辛いタレにカツをくぐらせて、それをご飯にのせるのが正式な食べ方です。タレカツ丼を完成させて楽しくおいしくいただきましょう。
12月11日(木)
減量パン・牛乳・ほうれん草とペンネのクリーム煮・コールスローサラダ・ミルククリーム
今日は、「ほうれん草」の話をします。秋から冬が旬のほうれん草は、寒くなると緑色が濃くなり、おいしくなります。また、ビタミンCの量も夏のほうれん草の約3倍になります。他にも血を作るもとになる鉄分や、骨や歯を作るカルシウムも多く含まれています。今日は、ほうれん草をペンネのクリーム煮に使っています。風邪をひきやすい季節になってきたので、栄養たっぷりのほうれん草を食べて健康な体を作りましょう。
12月10日(水)
ご飯・牛乳・高野豆腐のそぼろどんぶり・煮びたし・かきたま汁
今日は、「高野豆腐」の話をします。昔、冬の寒い日に、和歌山県の高野山のお坊さんが、豆腐を外に出しておいたところ、厳しい寒さで凍ってしまいました。それを高野山のお坊さんが食べたのが始まりとされ、「高野豆腐」と呼ばれるようになりました。高野豆腐は、たんぱく質やカルシウム、鉄分などの体を作るもとになる栄養をたくさん含んでいます。今日は高野豆腐を刻み、ミンチ肉とそぼろにしました。ご飯にかけておいしくいただきましょう。
12月9日(火)
パン・牛乳・ハンバーグのケチャップ煮・ブロッコリーのサラダ・ミネストローネ・いちごクレープ
今日は、クイズをします。みなさんが普段食べているブロッコリーは、次のうちどの部分を食べているかわかりますか?
① 葉の部分
② 花の部分
③ 実の部分
正解は②の花の部分です。ブロッコリーは、「緑黄色野菜」と言われる緑色の濃い野菜です。
緑黄色野菜には鼻やのどの粘膜を強くしてくれるカロテンや、風邪予防に効果的なビタミンCがたくさん含まれています。今日は、キャベツ・コーンと一緒にサラダにしました。また、クリスマスにちなんで、モミの木の形をしたハンバーグのケチャップ煮が登場します。少し早いクリスマス献立を、楽しくいただきましょう。
12月8日(月)
ご飯・わかさぎフライ・がんもと根菜の吉野くず煮・かす汁
今日は、「古都ならの日」です。奈良市で作られたお米をよりおいしく味わうために、地場産物や郷土料理を取り入れた献立が登場します。みなさんは、酒かすは何からできているか知っていますか?お酒はお米を蒸して、麹や水を加え、発酵させて作ります。そのお酒をしぼったあとに残るのが「酒かす」です。酒かすは甘酒や奈良漬など、さまざまな料理に使われます。また、酒かすは体を温めてくれるので、寒い冬にぴったりです。今日は奈良市で造られた酒かすを使ったかす汁です。残さずいただきましょう。
12月5日(金)
ご飯・牛乳・ポークカレー・冬野菜サラダ・アセロラゼリー
今日は、「冬野菜サラダ」の話をします。冬に多く収穫される野菜を冬野菜といい、今日のサラダには大根・水菜・れんこんを使っています。その中の「水菜」は、京都で昔から作られ、葉がギザギザしているのが特徴です。茎は淡い緑色で細長い形をし、先が細かく分かれており、葉先は濃い緑色でシャキシャキとした歯ごたえがあります。「水菜」にはカロテンが含まれ、風邪を予防する働きがあります。味わっていただきましょう。
12月4日(木)
揚げパン・牛乳・コーンしゅうまい・ビーフンのスープ煮
今日は、「揚げパン」の話をします。揚げパンは昭和30年頃に給食にはじめて登場し、50年以上続く人気メニューです。給食室で調理員さんがひとつひとつていねいにパンを揚げ、砂糖をまぶして作っています。パンを揚げる作業はとても大変ですが、みなさんの喜ぶ顔を思い浮かべながら一生懸命揚げています。調理員さんの思いがこもった、給食の揚げパンをおいしくいただきましょう。
12月3日(水)
ご飯・牛乳・豚肉のすき焼き・ちりめんたくあん・納豆
今日は、「納豆」の話をします。納豆は、大豆から作られています。大豆を高温で蒸した後、納豆菌をまんべんなくかけ、発酵・熟成させて作る日本の伝統的な食品です。納豆のねばねばした成分は「ナットウキナーゼ」といいます。血液をサラサラにしたり、おなかをきれいにしてくれる働きがあります。また、体を作るもとになるたんぱく質や、疲れをとるビタミンB1なども多く含んでいます。よくかんでいただきましょう。
12月2日(火)
パン・牛乳・肉だんご・じゃがいもとツナの炒め物・コーンスープ
今日は、「とうもろこし」の話をします。とうもろこしは、世界三大穀物の一つで、米や小麦と同じように主食として食べている国があります。日本では、ゆでたり炒めたりして野菜のように食べることが多いです。コーンスープに使われているとうもろこしの種類は「スイートコーン」と呼ばれ、果物のように甘みがあります。また、とうもろこしには、おなかの調子を整える食物せんいがたくさん含まれています。コーンスープをおいしくいただきましょう。