9月の給食紹介
◯9月2日(月)ご飯・牛乳・いわしのかんろ煮・切り干し大根の煮つけ・じゃがいものみそ汁・奈良のはちみつ大豆
今日は、「防災の日の献立」です。大正12年の9月1日、関東大震災が起こり多くの人々の命が奪われました。日本は自然災害が多いことから、その経験をもとに災害について考え、備える日として9月1日を「防災の日」としました。いつ起こるかわからない災害に備え、長く保存ができる缶詰や乾物などをストックしておくことが大切です。今日の給食は、長く保存ができるように加工された「いわしのかんろ煮」や「奈良のはちみつ大豆」、乾物の「切り干し大根」や「干わかめ」などを使った献立です。みなさんも防災について考え、食べられることに感謝し、残さずにいただきましょう。
◯9月3日(火)パン・牛乳・ポークビーンズ・グリーンサラダ・棒ソーセージ
今日は、「きゅうり」の話をします。きゅうりやかぼちゃ・ゴーヤ・冬瓜は同じウリ科の野菜で、花の色や形が似ています。水分がとても多い野菜でカリウムも多く含まれているので、暑さで疲れた体の調子を整えてくれます。サラダや酢の物、漬物など生で食べることが多いですが、今日はきゅうりをさっとゆで、キャベツ・にんじんと一緒にサラダにしています。ドレッシングをかけていただきましょう。
◯9月4日(水)ご飯・牛乳・豚じゃが・ピーマンとゴーヤの炒り煮・フルーツキャロットゼリー
今日は、夏が旬の「ピーマンとゴーヤの炒り煮」の話をします。ゴーヤは、食べると苦いので「ニガウリ」とよばれていますが、その苦い味には、夏の暑さでバテ気味な体の疲れをとる働きがあります。また、ゴーヤやピーマンは風邪の予防をしてくれるカロテンやビタミンCなどのビタミンがたくさん含まれているので、病気に負けない体をつくります。今日は、ピーマン・ゴーヤ・ひじき・ちりめんじゃこ・ごまを甘辛い味付けの食べやすい炒り煮にしました。味わっていただきましょう。
◯9月5日(木)パン・牛乳・かぼちゃひき肉フライ・エリンギのマヨネーズ炒め・コンソメスープ
今日は、9月のめあて「生活リズムを整えよう」についての話をします。私たちの体には、「体内時計」といわれる時計のようなリズムがあります。朝ご飯を食べて体を目ざめさせ、昼はモリモリ給食を食べて元気に活動し、夕ご飯を食べ、早く寝て疲れをとることにより体調が整います。生活のリズムが乱れてしまうと体内時計も乱れるので、体がだるい、ぼーっとして集中できないなど体調も乱れてしまいます。毎日を元気に過ごすためには「早寝・早起き・朝ご飯」を意識して生活リズムを整えましょう。
◯9月6日(金)ご飯・牛乳・コーンしゅうまい・豚キムチ炒め・かきたまスープ
今日は、「かきたまスープ」の話をします。卵は昔、漢方の薬として利用されていました。江戸時代から食事として食べられるようになりましたが、まだまだ高価で、庶民には手の届かない食べ物でした。その後、昭和時代に入り、家庭でも食べられるようになりました。卵には体を作るたんぱく質と貧血を予防する鉄分、体の調子を整えるビタミンもたくさん含まれています。今日はかきたまスープです。でんぷんを入れてから溶いた卵を入れることでふわふわに仕上げています。味わっていただきましょう。
◯9月9日(月)ご飯・かれいのから揚げ・かしわと奈良なすのてり煮・ふのみそ汁・納豆
今日は、「古都ならの日」です。奈良市で作られたお米をよりおいしく味わうために、地場産物や郷土料理を取り入れた献立が登場します。かしわと奈良なすのてり煮に入っている「なす」は、奈良県で栽培されたものです。なすは、和食はもちろん、中華や洋風の料理にもよく合います。今日はしょう油と砂糖で甘辛く味付けしました。また、「納豆」は奈良県産の大豆、「ふ」は奈県産の小麦が使われています。奈良の食材を味わっていただきましょう。
◯9月10日(火)パン・牛乳・デジカルビ・とうがんのスープ・いちごとりんごのジャム
今日は、クイズをします。わたしの名前は何でしょう?
ヒント1.今日のスープの中に入っている透き通った野菜です。
ヒント2.ラグビーボールのような形をした野菜です。
ヒント3.夏が旬ですが、漢字では「冬」の「瓜」と書きます。
・・・・・(少し間をあける)・・・・・
答えは、「とうがん」です。夏に収穫しますが、日の当たらない涼しい場所で保管すると、冬まで食べることができます。水分が多く、体を冷やしてくれるので、夏バテの予防にもピッタリです。やわらかく煮込んだとうがんのスープを、味わっていただきましょう。
◯9月11日(水)減量ご飯・牛乳・かやくうどん・きんぴらごぼう・のりふりかけ
今日は、「きんぴらごぼう」の話をします。ごぼうは根を食べる野菜で、秋から冬にかけて収穫し、貯蔵したものが年中出回ります。日本では昔からごぼうを野菜として食べていましたが、他の国の人たちは、食べる習慣がほとんどなかったので、「日本人は木の根っこを食べている」とおどろいたそうです。ごぼうには、おなかの調子を整えてくれる食物せんいがたくさん含まれています。しっかりかんで、きんぴらごぼうを味わいましょう。
◯9月12日(木)パン・牛乳・揚げぎょうざ・チンゲン菜のソテー・もずくスープ・キャンディチーズ
今日は、「もずく」の話をします。もずくは、他の藻に付いて成長することから「藻に付く」という意味で「もずく」と呼ばれるようになりました。温暖な気候の沖縄県では、もずくを人の手で育てる養殖がさかんに行われていて、国内もずくのほとんどがオキナワモズクです。もずくは、表面にぬめりがあるのが特徴ですが、このぬめりは、「フコイダン」というもので、胃や腸を元気にし、病気にかかりにくくします。今日の給食では、オキナワモズクをスープに入れています。残さずいただきましょう。
◯9月13日(金)ご飯・牛乳・ポークカレー・ボイルサラダ・豆乳パンナコッタ
今日は、「豆乳パンナコッタ」の話をします。パンナコッタは北イタリアのピエモンテ州が発祥の伝統的な洋菓子です。「パンナ」は生クリーム、「コッタ」は煮るという意味で、その名の通り、生クリームを煮て作られます。生クリーム・牛乳・砂糖などを混ぜてゼラチンで固めるので、つるっとした食感が特徴です。今日は牛乳や生クリームの代わりに豆乳を使った豆乳パンナコッタです。おいしくいただきましょう。
◯9月17日(火)パン・牛乳・ハンバーグのケチャップ煮・ごぼうサラダ・えだまめのポタージュ・月見団子
今日は、「お月見」の話をします。今年の十五夜は、9月17日です。秋はすんだ夜空に月が大きくきれいに見えます。特に十五夜の大きな満月はとても美しく見えることから「中秋の名月」と呼ばれています。お月は、秋の実りに感謝の気持ちをこめて、稲穂に見立てたすすきをかざり、だんごや里芋・えだまめなどの丸い食べ物をお月様にお供えします。今日の給食は、お月見にちなみ、うさぎの形をしたハンバーグとえだまめのポタージュ・月見団子が登場します。月見団子はよくかんで食べるようにしましょう。
◯9月18日(水)ご飯・牛乳・ししゃもフライ・里芋のそぼろ煮・豆腐のみそ汁
今日は「里芋」の話をします。里芋は山で採れる山芋に対して、里で栽培されることからその名前がついたそうです。里芋は株の中心に親芋ができて、そのまわりに子芋、孫芋ができます。じゃが芋やさつま芋は表面がツルっとした皮で、中はホクホクしていますが、里芋(いも)は皮(かわ)の毛(け)が長(なが)く、中(なか)はぬめりがあり、鼻(はな)やのど・胃(い)の粘(ねん)膜(まく)を守(まも)ってくれる働(はたら)きがあります。また、おなかの調(ちょう)子(し)を整(ととの)えてくれる食(しょく)物(もつ)せんいもたくさん含(ふく)まれています。今(きょ)日(う)は、旬(しゅん)の里(さと)芋(いも)をそぼろ煮(に)にしています。味(あじ)わっていただきましょう( )。
◯9月19日(木)減(げん)量(りょう)パン・牛乳(ぎゅうにゅう)・クリームスパゲティ・コールスローサラダ・スイートポテト( )
今(きょ)日(う)は、「スイートポテト」の話(はなし)をします。スイートポテトは明(めい)治(じ)時(じ)代(だい)に日(に)本(ほん)で生(う)まれたスイーツです。昔(むかし)は、さつま芋(いも)に卵(たまご)と砂(さ)糖(とう)を混(ま)ぜて焼(や)いたものでした。それがどんどん変(へん)化(か)していき、現(げん)在(ざい)では裏(うら)ごしをしたさつま芋(いも)に、砂(さ)糖(とう)・バターなどを加(くわ)え、卵(たまご)をぬって焼(や)き上(あ)げたものになりました。さつま芋(いも)にはエネルギーのもとになるでんぷんが豊(ほう)富(ふ)で、体(からだ)の調(ちょう)子(し)を整(ととの)えるビタミンC(シー)や食(しょく)物(もつ)せんいもたくさん含(ふく)まれています。秋(あき)が旬(しゅん)のさつま芋(いも)を使(つか)ったスイートポテトをおいしくいただきましょう( )。
◯9月20日(金)ご飯(はん)・牛(ぎゅう)乳(にゅう)・ばらずしの具(ぐ)・きんし卵(たまご)・そずり汁(じる)・ももゼリー
毎(まい)月(つき)19日(にち)は、食(しょく)育(いく)の日(ひ)です。9月(がつ)は岡(おか)山(やま)県(けん)の郷(きょう)土(ど)料(りょう)理(り)が登(とう)場(じょう)します。岡(おか)山(やま)ではお祭(まつ)りや祝(いわ)いの時(とき)、お客(きゃく)さんの来(く)る日(ひ)などに「ばらずし」が食(た)べられています。また、岡(おか)山(やま)県(けん)津(つ)山(やま)市(し)では骨(ほね)の周(まわ)りの肉(にく)をそぎ落(お)とすことを「そずる」と言(い)い、そずり落(お)とした肉(にく)と地(じ)元(もと)で採(と)れた野(や)菜(さい)を煮(に)込(こ)む「そずり鍋(なべ)」が食(た)べられてきました。給(きゅう)食(しょく)ではそずり汁(じる)にしました。そして、昔(むかし)話(ばなし)の「桃(もも)太(た)郎(ろう)伝(でん)説(せつ)」が生(う)まれた場所(ばしょ)としても有(ゆう)名(めい)な岡(おか)山(やま)県(けん)は、桃(もも)の栽(さい)培(ばい)が盛(さか)んに行(おこ)われています。瀬(せ)戸(と)内(ない)海(かい)に面(めん)した温(おん)暖(だん)な気(き)候(こう)で水(みず)はけがよいことから、甘(あま)くてジューシーな桃(もも)に育(そだ)ちます。岡(おか)山(やま)県(けん)の食(しょく)文(ぶん)化(か)をおいしくいただきましょう。
◯9月24日(火)パン・牛(ぎゅう)乳(にゅう)・豆(とう)腐(ふ)ナゲット・チーズポテト・米(こめ)粉(こ)マカロニのミネストローネ
今(きょ)日(う)は、「米(こめ)粉(こ)マカロニのミネストローネ」の話(はなし)をします。ミネストローネは、野(や)菜(さい)をたくさん使(つか)ったイタリアの代(だい)表(ひょう)的(てき)なスープです。イタリア語(ご)で「具(ぐ)だくさん」という意(い)味(み)がある家(か)庭(てい)料(りょう)理(り)で、使(つか)う材(ざい)料(りょう)は地(ち)域(いき)や季(き)節(せつ)により様(さま)々(ざま)です。今(きょ)日(う)は、奈(な)良(ら)県(けん)産(さん)のお米(こめ)から作(つく)られた米(こめ)粉(こ)のマカロニ・ベーコン・玉(たま)ねぎ・キャベツ・にんじんが入(はい)ったミネストローネです。味(あじ)わっていただきましょう。( )
◯9月25日(水)ご飯(はん)・牛乳(ぎゅうにゅう)・こぎつねご飯(はん)の具(ぐ)・青(あお)菜(な)のごま炒(いた)め・豚(ぶた)汁(じる)
今(きょ)日(う)は、「こぎつねご飯(はん)」の話(はなし)をします。こぎつねご飯(はん)は静(しず)岡(おか)県(けん)の浜(はま)松(まつ)市(し)の学(がっ)校(こう)給(きゅう)食(しょく)から誕(たん)生(じょう)しました。油(あぶら)揚(あ)げの形(かたち)がきつねの耳(みみ)に似(に)ていて、きつねの好(こう)物(ぶつ)とされる油(あぶら)揚(あ)げを細(こま)かく刻(きざ)んで入(い)れていることから、こぎつねご飯(はん)と呼(よ)ばれるようになりました。また、きつねがコンと鳴(な)くことからコーンも入(はい)っています。油(あぶら)揚(あ)げ・コーンと一(いっ)緒(しょ)に、鶏(とり)ミンチ・土(つち)しょうが・にんじんを甘(あま)辛(から)く煮(に)込(こ)んで味(あじ)付(つ)けした、こぎつねご飯(はん)の具(ぐ)をご飯(はん)に混(ま)ぜておいしくいただきましょう。
◯9月26日(木)パン・牛(ぎゅう)乳(にゅう)・プレーンオムレツ・ラタトゥイユ・コーンスープ
今(きょ)日(う)は、「ラタトゥイユ」の話(はなし)をします。ラタトゥイユは、フランス南(なん)部(ぶ)の郷(きょう)土(ど)料(りょう)理(り)で野(や)菜(さい)の煮(に)込(こ)み料(りょう)理(り)のことです。今(きょ)日(う)のラタトゥイユには、ズッキーニ・トマト・なすなどの夏(なつ)野(や)菜(さい)を使(つか)っています。夏(なつ)野(や)菜(さい)とは、夏(なつ)の太(たい)陽(よう)の日差(ひざ)しをたっぷりあびて育(そだ)った、夏(なつ)が旬(しゅん)の野(や)菜(さい)のことです。暑(あつ)い季(き)節(せつ)にぐんぐん育(そだ)つので、ビタミンなどの栄(えい)養(よう)がたっぷり含(ふく)まれています。また、水(すい)分(ぶん)が多(おお)いので、体(からだ)にこもった熱(ねつ)を体(からだ)の外(そと)に出(だ)す働(はたら)きがあり、たくさん汗(あせ)の出(で)る夏(なつ)の時(じ)期(き)の水(すい)分(ぶん)補(ほ)給(きゅう)にもなります。夏(なつ)野(や)菜(さい)を使(つか)ったラタトゥイユはプレーンオムレツにソースのようにかけてもおいしく食(た)べられます。
◯9月27日(金)ご飯(はん)・牛乳(ぎゅうにゅう)・さばのみそ煮(に)・茎(くき)わかめの煮(に)物(もの)・ちゃんこ汁(じる)
今(きょ)日(う)は、「茎(くき)わかめ」の話(はなし)をします。わかめというと、ひらひらした葉(は)を思(おも)い浮(う)かべますが、根(ね)元(もと)は「めかぶ」、葉(は)を支(ささ)える芯(しん)を「茎(くき)わかめ」といいます。実(じつ)は、最(さい)近(きん)まで茎(くき)わかめは、ほとんど食(た)べられることはありませんでした。しかし、漁(りょう)師(し)の間(あいだ)では茎(くき)の部(ぶ)分(ぶん)も好(この)んで食(た)べられていたことから広(ひろ)く食(た)べられるようになりました。今(きょ)日(う)は、豚(ぶた)肉(にく)・こんにゃく・平(ひら)天(てん)・にんじんと一緒(いっしょ)に煮(に)物(もの)にしています。茎(くき)わかめのコリコリとした食(しょっ)感(かん)を楽(たの)しみながら、残(のこ)さずいただきましょう。( )
◯9月30日(月)ご飯(はん)・牛(ぎゅう)乳(にゅう)・タレカツ丼(どん)・キャベツの炒(いた)め物(もの)・えのきたけのみそ汁(しる)
今(きょ)日(う)は、「タレカツ丼(どん)」の話(はなし)をします。タレカツ丼(どん)は、昨(さく)年(ねん)12月(がつ)の食(しょく)育(いく)の日(ひ)に新(にい)潟(がた)県(けん)の郷(きょう)土(ど)料(りょう)理(り)として登(とう)場(じょう)しました。新(にい)潟(がた)市(し)は昔(むかし)から港(みなと)町(まち)として栄(さか)え、外(がい)国(こく)との交(こう)流(りゅう)があったため、洋(よう)食(しょく)文(ぶん)化(か)が広(ひろ)まりました。そこで誕(たん)生(じょう)したのがタレカツ丼(どん)です。砂(さ)糖(とう)やしょう油(ゆ)などで作(つく)った甘(あま)辛(から)いタレにカツをくぐらせて、それをご飯(はん)にのせるのが正(せい)式(しき)な食(た)べ方(かた)です。タレカツ丼(どん)を作(つく)って楽(たの)しくおいしくいただきましょう。